ペトロマックス系ランタンの症状別原因と修理方法
Maintenance for Petromax, Butterfly & ANCHOR

ペトロマックス系のランタンは「前日調子がよくても翌日の調子はわからない」と言うほどデリケート?なランタンです。
使用パーツ数も多く、一見複雑そうに見えますが意外と構造は簡単です。(構造についてはガルバンゾさんで勉強してみてください)
構造を理解してしまえば誰でも修理できます。きっと自分で直していくことでランタンに愛着が沸いてくるはず。
ここでは自分が体験した症状毎に修理の仕方を説明したいと思います。
ほとんどの部品はペトロマックスの部品が流用可能ですが、一部互換性が無い物もあります。ご注意を!
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*** 症状 原因 修理の仕方
1. ポンプが動かない
(圧力がかからない)
@ ポンプピストン用リング又は皮カップの磨耗
A グリースの不足

B 空気が漏れている


C 圧力計が壊れている


D ポンプバルブが固着している
@ 新しいものと交換する
A コールマンリュブリカント又は
  シリコングリスをカップに塗る
B 各バルブが閉められているか確認する
  接合部分等から空気が漏れていない
  か調べる
C 圧力調整ねじを廻して圧力の有無を調
  べる→故障していたら要交換

D ポンプバルブをキャブレタークリーナーを使って古いグリス等を落とす
2. ポンプから灯油が漏れる @ ポンプバルブの緩み
A ポンプバルブの磨耗・破損
@ マイナスドライバーで締め直す
A ポンプバルブの交換
3. 圧力計の目盛りが上がらない @ 圧力計の故障

A 圧力計のゴムパッキンから空気が漏れる
@ 交換(各社でねじ径が若干違う互換性無し)
A ちゃんと締める
  磨耗していれば交換する
4. マントルが輝かないで黒煙をあげて燃焼する @ プレヒートが不足している
A ノブの矢印を下にしたまま加圧し点火

B セラミックノズル内部にススが溜まっている
C 質の悪い灯油を使用している
D ニップルの側面から炎上する
E ニップルの変形・磨耗
@ 再度プレヒートを十分に行う
A 加圧前にノブの矢印が上になっているか確認する
B ノズル内部のススを取り除く
C 良質の灯油に交換する
D ニップルを増し締めする
E 新品のニップルと交換する
5. 灯油が十分入っているのに暗い @ 圧力が不足している
A ニップルが詰まっている

B クリーニングニードルが折れている
@ ポンプで加圧する
A 点灯中にノブを回転させてクリーニングする
B 新しいニードルと交換する
6. マントルが明るくなったり、暗くなったりする
(ブランキング現象)
@ 灯油が少ないか、燃料切れ
A ガスチャンバーの調整が狂っている
@ 燃料を補給する
A ガスチャンバーの口についているネジを  ドライバーで回し、最大の明るさになるよ  うに調整する(点灯中に)
7. 最初は明るいが、時間が経つにつれて暗くなってくる @ ニップル部の詰まり

A 空気圧が足りない
B ヴァポライザー内部のシャフトにカーボンが   付着している
C 燃料の入れすぎ又は燃料切れ
@ 点灯中にノブをスバヤク1回転させ、クリ  ーニングする
A 圧力計の赤線まで加圧する
B ヴァポライザーを分解してシャフトのカー  ボンやスス等をヤスリ等で取り去る
C 燃料はタンク内2/3程度になるようにスポ  イト等で吸い取る・給油する
8. マントルに色ムラがでる @ マントルが炭化していない

A マントルに亀裂、穴が空いている

B セラミックノズル内にススが詰まっている
@ マントルを始めて使用する際には十分プ   レヒートさせ、マントルを炭化させる
A ホヤを割る原因となるので、直ぐに消火   し、マントルを交換する
B ススを取り去る
※ 上記以外に修理の仕方をご存知の方、ぜひ情報をお寄せください。
※ 自分で修理される場合は、自己責任でしてください。
   修理後に発生した怪我や物損、火事等について当方は一切責任を持ちません